今回ご紹介する製品は「ゴリラストラップ製作キット」です。
元々、より大きなゴリラお面製作キット(スライドの3枚目画像)からの派生品です。
遊び道具は考えて作る時代に生まれて
私の幼い頃、昭和40年代初頭、今のように子供たちがゲーム機を持ち歩き・・なんてことはなく、遊び道具は自分たちで考え、作ることが当たり前の時代でした。
お面も作っている真空成形屋に生まれた私たち兄弟の遊び道具は工場から、出た廃品でした。
プラスチックのロール材の芯を両手にはめてバルタン星人になったり、お面の不良品にマジックで色を塗ったりと。
私たちにとっては創造性あふれる楽しい遊びでした。
作る楽しさを教えたい!
そんな私にも子供ができました。
子供たちは、当たり前のようにゲーム機を欲しがるようになりました。
それを当たり前のように思っていた私ですが、ある時ふと思い出したのです。
ああ、あの頃の遊びも楽しかったなぁ。
お面だって、買ってもらうのはうれしいけれど、実は自分で作ったほうが尚楽しいんだよなぁ。
お面の制作キットから生まれたストラップ
そんな思いから少量ですが販売し出したのが、当社 ‘ ぬり面 ’ です。
そして今日ご紹介する「ゴリラストラップ製作キット」は、その延長線上にあります。
元々は、ゴリラお面製作キット用に作ったデーターを小さくリサイズして作ったものです。
素材の違いを楽しむ
このキットの肝は、質感の違う二種類のプラ材が含まれていること。
もちろん着色は可能なのですが、その前に質感の違う材質の組み合わせを楽しんでもらおうと考えました。
一枚は光沢のある黒色のプラ材。
もう一枚は毛の生えている成形材、フロッキー材をキットの中に入れてあります。
私は光沢のあるほうを生かし、植毛材は顔の中心部をくり貫いて重ね合わせました。
楽しかったぁ。
道具の扱いを楽しむ
カッターも使いますし、ストラップを通す穴を開けるために千枚通しを使わなくてはなりません。
今風で言えば、危ない遊びなのかもしれません。
しかしそこは保護者の方が横について頂き、お子様と一緒に作って頂ければ安全な楽しい遊びになると私は考えます。
さて、作ったゴリラのストラップを当時高校生だった長男のリュックの近くに置いておきました。
気づかないなぁと。
目論見にまんまとはまってくれました。(笑)
※残念ながら、お面もストラップも現在生産していません。