続続・一言だけ‘あのさぁ’
2015年03月06日3.62015
実写って。
実写のお面を製作していて思うことがある。
‘ 実写ってなんだろう?’
顔の形をスキャンで取り、見映えをカメラで撮る。
それを合わせれば、とてもよく似た実写面が出来上がる。
似ているだけが、実写だろうか?
実写の意味とは、場面々で異なるのではないだろうか。
私はデーター取得後、必ず聞くことがある。
‘ 手直しする必要はありませんか?’
この時点で本来の意味からは外れてしまう。
私自身も自分の顔のお面を作った時に、手直しをした。
鼻の曲がりを少し直し、顔全体のイメージをすっきりさせた。
正直、画像に映った自分のデーターは、自分の想像を少し外れたものだった。
そう、ボイスレコーダーで聴く自分の声のようなものだ。
‘ この後、有効利用しよう。’と考えていたから(実際にこのブログにも掲載している)、
少しは見映え良くしようと本能的に思ったのだろう。
これが写真のように、その時の自分の記録の為ならば、そうはしていなかったと思う。
そう、そういう場面を自分が想定して、その場面にあった‘ 実写 ’を造ったのである。
回数を重ねながらこの製作物の深さ・難しさ、はここにあるのだろうとつくづく思うようになった。
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