続続・一言だけ‘あのさぁ’
2018年06月13日6.132018
夏場のお面の塗装。
この後、塗装によるお面の色付け仕事が入っている。
国内で生産される、塗装によって色付けされるお面の素材は圧倒的に塩ビが多いのではないかと私は思う。
それは塩ビには速乾性の塗料が使えるからである。
狭い作業場で効率よく塗装を行うには塗料が速乾性であることが絶対条件であったに違いない。
この速乾性という塗料の特質。
これからの時期にはそれがマイナスにも働く。
速く乾いてしまうことが災いして、これからの高温多湿のある時期は‘かぶり’という現象を起こしてしまう。
‘かぶり’とは。
白っぽくなり、光沢が出ない。
そのために作業部屋では湿気を下げる工夫を行く通りも行う。
それでもかぶるなら、速乾性を封印する。
乾燥を遅らせるリターダ―という化学製品を塗料に混ぜる。
乾きが遅くなることは塗装カバーにも悪い影響を与える。
カバーに付着した塗料を剥がしにくくしてしまうのだ。
‘良いお面を作るなら冬場に’
私がこの時期よく口にする言葉である。
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