続続・一言だけ‘あのさぁ’
2017年08月22日8.222017
すーちゃん。
今年に入って、嫁さんがドラムの練習を始めた。
近くの島村楽器で個人レッスンも受け始めた。
経験者ではない。
以前から興味があったそうなのだが、何故この歳になって。
彼女曰く、心身共に健康な今しかないと思ったそうだ。
自宅は集合住宅。
防音室など勿論ない。
練習用のパッドを購入して、ベッドの上に置いて日々練習を行っている。
加えて、近くの時間貸しのスタジオで週に何回かドラムセットを叩いているらしい。
1時間=600円のレンタルスタジオ。
楽器をセットし、楽器を元の状態に戻すことに時間を費やすと正味40分の練習しか出来ないらしい。
夏休み前。
‘自分のスネア(ドラム)が欲しい‘と言っていた彼女。
腕が上がれば自分の楽器が欲しくなるのは極自然な成り行きだろう。
加えて、スタジオでの練習時間が10分増えると言うのも大きな理由だった。
この歳のなっての一念発起。
その願いは叶えてあげたい。
この夏休みに二人で駿河台を訪れた。
当初は、‘迷ったらこれを買え’と言われる定番中の定番器を買うつもりでいた。
予算もその楽器の値段を中心に考えていた。
が、聞けば同じシリーズでも製造された年代によって叩き具合も響きも違うということが分かる。
実際に、現行器・20年前の器・50年前の器の三種類を試奏室で叩かせてもらった。
‘現行器は私には跳ね返りが強すぎて、私と同年代のこれがしっくり来るわ’
予算の二倍の最も古いスネアを持ってスタジオに通う彼女。
思いがあれば、新しいことを始められる。
彼女のその姿勢をこれからも応援したいと思っている。
そして、私もそうしたいと考えている。
彼女の相棒。
彼女曰く、‘すーちゃん’
51歳のスネアドラムである。
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