続続・一言だけ‘あのさぁ’
2015年02月26日2.262015
衣装へのスキャン。
今までのスキャンは人であれモノであれ、形の保てるものがその対象であった。
今回、‘衣装’をスキャンしてみた。
顔から身体へ、身体からまとうモノへと幅を広げたいと考えたからである。
思っていた通り、素材が柔らかく、それゆえ複雑にひだのついているようなものはきれいなデーター取りが出来なかった。
入り込んでいる部分の整形が難しいのである。
一方、思っていた以上にきれいに取れたものもある。
革ジャンに中折れ帽である。
どちらも一度形を決めてしまえば動きづらく、しかも形状が大きく緩やかである。
ごまかしも効くのだろう。
顔にしろ、革ジャン・中折れ帽にしろ、スキャンしてそのままで使えるものはまずない。
成形の物理的条件に合っていない部分が必ずあるのだ。
「抜き勾配」・「間口⇔深さ」・「角R」に難あり、がベスト3。
直し方は、いろいろ。
データー上で直せるものは直してしまった方が、後は楽。
但し、これが出来るのは軽度の場合が多い。
データーで直すより、切削後に手で直した方が速いものも多い。
それだけではなく画像からでは出来上がりイメージを掴みにくいものは、とりあえず一度切削してみるかとなる。
ちょうど今、切削している革ジャンもその部類。
切削後にペーパーで形を整え、パテで修正を加えて行く。
衣装の型を作るのは初めてだから、その上りが自分でも楽しみである。
成形した画像はHPに掲載するつもり。
上手く出来たらの話だが。
お面から始まり、実写に移り、これからは範疇にとらわれず形造りを進んでいくつもり。
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