ブリスターとは?
「ブリスター」とは一体、どんな形態のパッケージなのでしょう?
ブリスターをお使いになられる以前のパッケージの形態をお客様に聞くと、袋だったり箱だったします。
ブリスターを使って見て、変わること。
それが袋の場合ブリスターを使うと、製品がガタなく固定することができます。場合によっては、高級感が増します。それが箱の場合ブリスターを使うと、製品のより広い部分を見せすることが出来ます。やり方によっては、裏側も見せすることが出来ます。ブリスターを使うと多くの場合で、組み立てやセットが楽になります。つまり工賃が下がります。
一例ですが、ブリスターを使うことによって色々が変わります。
ところで、お客様とお話をさせて頂いていると、プラスチックの成形品全体を指されているのではないかと思ったりもします。例えば、‘おめんのようなブリスター’などという言葉をよく伺います。個人的には、「ブリスター」とは‘台紙’と‘真空成形品のカバー’で商品を挟み込むパッケージの一形態と考えてています。
熱圧着ブリスター
そのブリスターパッケージの代表格が、熱圧着式のブリスターではないでしょうか?左の画像ではわかりづらいのですが、台紙と成形品のカバーはピッタリのりで接着されています。つまり中の商品は、ブリスターを破らないと出せないようになっています。セットに必要なモノは、糊引きをされている台紙と成形品のカバー、この二つの位置を保つ治具、そしてブリスター熱圧着機。メリットは「ほこりが入りづらいこと・商品を出されづらいこと」、デメリットは「ご自分でセットできないこと・準備に費用がかかること」でしょうか。
スライドブリスター
一方、当社での生産数量で圧着式に大きく水をあけるのが、スライドブリスターです。左の画像のように、通常は左右下の3方が折り曲げられておりそこに台紙を滑り込ませるようなパッケージ形態になっています。商品は、簡単に取り出すことができるので逆に出てこないようにする工夫が必要になります。一般的にはシールやホッチキスで留められている場合が多いのですが、台紙との形状を工夫することでホッチキス等を使わずに済むかたちもあります。
スライドブリスター仕様1
たまたま分かりやすいイラストがありましたので、ご覧になってください。手前みそで申し訳ないのですが、当社キャラクター‘セルフマン’(セルフマンのすすめはこちらから)です。 前記の通り、左右下の3方が折り曲げられています。レイアウト上の問題やスタンド式にするための下端に脚をつける関係で、上端を折り曲げることも可能です。セットに必要なモノは、特に必要ありません。お手元に届いた台紙と成形品のカバーで商品を挟み込んで、シールやホッチキスで留めればブリスター完了です。メリットは「どこでも誰にでもセットができるということ」、デメリットは「熱圧着式ブリスターと比べると密封性が低い」ということでしょうか。aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
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スライドブリスター仕様2
左画像をご覧になってください。折り曲げが3方ではなく、4方にですね。つまり側面がすべて折り曲げられています。4方曲げスライドブリスターです。このブリスター形式は正直セットが少しだけしづらいのですが、‘シールやホッチキス留めをしたくない’というお客様には重宝されています。「セットが少しだけしづらい」ということに加え、折曲げ工賃が割高になるというデメリットもあります。それは通常のスライドブリスター折曲機械では、一度で3方までしか折り曲げられないからなのです。つまり1工程増えてしまう訳です。
スライドブリスター仕様3
そこで左の画像のようなスライドブリスターが作られています。、4方目を機械で折り曲げず、商品セット時に折り曲げて台紙に差し込んで頂けるようにしてあります。作業しやすいようにミシン目や筋押しが施されていますから、簡単に折り曲げられます。差し込んだベロが表から見えてしまうので、通常台紙は二つ折りの形態をとります。但し、生産ロットが少ない場合、台紙は二つ折りにした場合の方が費用が安くなることもありますので、台紙の面積が2倍になってしまうことはメリットにもデメリットにもなるわけです。
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